
マルドゥック・スクランブル
国内SF小説は長らく冬の時代が
続いていると言われましたが
近年、若い作家の登場で活気を帯びてきました。
この小説の作者である沖方丁は
そのなかでも注目を集める作家の一人です。
主人公の少女は、誰からも愛されない
深い孤独を抱えています。
そして、その孤独感から
自らの存在価値を他者に求めます。
彼女が自分自身を認められる日は
果たしてくるのでしょうか?
カジノのシーンはとくに秀逸。
乗り越えるべき壁から、決して逃げないと覚悟を決め
運命に立ち向かう少女の姿が胸を打ちます。
なにかを始めるにあたって
踏み出す勇気が持てないときに
力をもらえる良作です。
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